
身幅5cm拡張+脇下アクションプリーツ取付けのご依頼
今回は、666(トリプルシックス)のライダースジャケットのサイズ調整のご相談をいただきました。
全体的にタイトな設計のモデルで、特に身幅と腕まわりの可動域に窮屈さを感じておられるとのことです。
「前を閉めると圧迫感が強い」「腕が上がりづらい」といったお悩みは、ライダースではよくあるご相談のひとつです。
今回は、身幅の拡張に加えて、脇下にアクションプリーツを新設することで、着用感の改善を図ります。
作業前の状態(フィット感と課題)
元の状態は、シルエット自体は非常にシャープで雰囲気のある一着でしたが、その反面、可動域には制限がありました。
特に以下の点が気になる状態です:
- 身幅がタイトで前を閉めると圧迫感が出る
- アームホールが狭く、腕の上げ下げに引っかかりがある
- 背中側に余裕がなく、突っ張る感覚がある
このような状態では、日常的な動作でもストレスを感じやすくなります。
作業内容(身幅拡張+アクションプリーツ追加)
今回の主な加工内容は以下の通りです。
■ 身幅5cm拡張(周囲合計10cm)
左右それぞれに約5cmのマチを追加し、合計で約10cmのゆとりを確保しています。
これにより、前を閉めた際の圧迫感が大きく軽減されます。

■ アームホールの拡張(約5cm)
身幅拡張に伴い、アームホール(腕の付け根部分)も約5cm広がる設計となります。
これにより、腕の可動域が自然に広がります。
■ 脇下アクションプリーツの新設
さらに、可動性を高めるために脇下へアクションプリーツを追加しています。
今回取り付けたパーツは、直径約20cm程度の楕円形の革パーツです。
このパーツが可動域を生み、腕を上げた際の引っ張りを逃がします。

※なお、このプリーツの大きさは着用バランスを見ながら調整するため、事前にサイズ指定はできません。
■ 裏地の調整
表地だけでなく、裏地も同様に拡張・追加を行っています。
これにより、見た目だけでなく内側の違和感も抑えています。

■ 裾部分の仕上がり
裾部分も自然なラインになるように調整しています。
マチ部分が不自然に浮かないよう、全体のバランスを重視しています。

作業後の状態(着用感の変化)
今回の加工により、着用感は大きく改善されています。
- 前を閉めた際の圧迫感が軽減
- 腕が上げやすくなり、動作がスムーズに
- 背中の突っ張りが解消され、自然なフィット感に
特にアクションプリーツの効果は大きく、ライダース特有の「動きにくさ」を感じにくい仕上がりとなっています。
注意点と補足
今回のような拡張加工にはいくつか注意点もあります。
- 元の革の状態によっては、縫製部分の強度が落ちる可能性があります
- 経年劣化が進んでいる場合、縫い目に負担がかかることがあります
- デザインや構造によっては同様の加工が難しいケースもあります
そのため、事前に状態をしっかり確認したうえでのご提案となります。
まとめ
ライダースジャケットは見た目の格好良さと引き換えに、着用感に悩みが出やすいアイテムです。
今回のように「身幅拡張+アクションプリーツ」を組み合わせることで、シルエットを大きく崩さずに快適性を高めることが可能です。
「着たいけど窮屈で出番が少ない」
そんな一着があれば、調整によって活躍の機会を増やせるかもしれません。
サイズ感や動きに関するお悩みがありましたら、状態に応じて最適な方法をご提案いたします。
お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた職人
野村将太/kawaremake 代表・革製品リメイク職人
革ジャン・ライダース・レザーパンツのリメイクと修理を専門に、20年以上にわたり一点ずつ手作業で仕上げています。
