kawaremake(カワリメイク)|レザージャケット、革ジャン、ライダースジャケット、レザーパンツのリメイク・修理専門店

レザージャケットの脇下から袖にかけて革のマチを追加したサイズアップ加工の例
レザージャケットのサイズアップの種類を徹底解説!
2025年10月18日
Category:リサイズ

体型変化や着こなしに合わせた最適なリサイズとは?

こんにちは、レザージャケット専門のリサイズ・修理ブランド「kawaremake(カワリメイク)」です。

「昔はちょうどよかったけれど、今は窮屈で着られない」「ネットで買ったけど、思ったよりタイトすぎた」——そんなお悩みでご相談いただくケースが、近年とても増えています。

レザージャケットは素材の特性上、布製品のように「全体を伸ばす」ことができません。無理に引っ張れば、革が裂けたり質感が損なわれてしまうリスクも。そのため、私たちは**「革を足す(マチを入れる)」**という方法で、自然かつ快適なサイズアップを行っています。

今回は、kawaremakeで対応しているサイズアップの主なパターンとポイントについて、具体的にご紹介していきます。


作業前の状態とサイズアップのニーズ

サイズアップのご相談は、お客様の体型や着用シーンの変化がきっかけになることが多いです。

  • トレーニングで上半身ががっしりしてきた
  • 中に厚手のニットを着たい
  • 以前よりウエストまわりがきつく感じる

そんなとき、「せっかくのレザージャケットをあきらめたくない」という想いに応えるのが、私たちのリサイズ技術です。


サイズアップの方法と部位別パターン

サイズアップの仕方は、「どこがきついか」「どんなシルエットを求めているか」によって異なります。以下、代表的な4つのパターンをご紹介します。


1. 身幅も袖も全体的に窮屈な方へ

→ 身幅+袖幅サイズアップ

革ジャンの脇部分を身幅出しで拡張した画像
After|身幅出しで圧迫感を軽減
袖と身幅の両方を拡張した革ジャンの脇下部分
After|身幅・袖幅を自然につなげて拡張
  • 対応箇所:両脇と袖の内側(袖下)にマチを追加
  • 効果:胴まわり・二の腕〜肘に自然なゆとりが生まれ、突っ張り感を解消
  • 注意点:身幅を出すと、アームホールや袖幅も連動して広がるのが一般的です

2. 胸と腕まわりだけがキツい方へ

→ バスト+袖幅サイズアップ

バストと袖幅を広げるために脇下からマチを追加したレザージャケット。上半身に自然なゆとりが加えられている。
脇下から袖にかけてマチを加えることで、胸まわりと腕の可動域にゆとりを出しています。シルエットは保ちつつ、動きやすさを向上。
袖の内側にマチを加えてサイズアップされたレザージャケット。スムーズなラインで自然な太さに仕上げられている。
袖の内側に革のマチを追加することで、二の腕まわりの締めつけを解消。厚手のインナーとも干渉せず、自然なシルエットに整えています。
  • 対応箇所:脇下から胸元へのラインに三角形のマチを追加。袖も調整
  • 効果:ウエストのシルエットを保ちつつ、胸まわりの圧迫感を軽減
  • 調整幅の目安:1インチ(約2.5cm)〜 ※構造によりそれ以上も可能

3. お腹まわりがキツく、前が閉まらない方へ

→ 裾幅サイズアップ

裾まわりに革のマチを追加してサイズアップされたレザージャケット。自然なAラインのシルエットが特徴。
裾に向かって広がるようにマチを追加することで、お腹まわりにゆとりを出し、前を閉めたときも自然なラインに仕上げています。

Before|下腹部がきつく、ファスナーが上がらない
After|裾だけゆとりが出て、スッと前が閉まるように!

  • 対応箇所:脇下〜裾にかけて逆三角形のマチを追加
  • 効果:裾まわりのみを広げることで、上半身のフィット感を保ったまま快適に
  • 注意点:ベルト付きライダース(例:ルイスレザー)では、ベルトの再製作が必要なことも

4. 肩や腕が動かしづらい方へ

→ アクションプリーツの追加

脇下にアクションプリーツを追加した革ジャンの加工例
After|脇下にアクションプリーツを追加
レザージャケットの脇下部分にマチを追加して補強された様子
After|脇下にマチを追加し、動きやすさと耐久性を考慮して補強しています。
  • 対応箇所:背中〜肩甲骨部分に「アクションプリーツ(折りたたみ構造)」を追加
  • 効果:見た目を大きく変えずに、可動域を拡張
  • メリット:作業やバイク乗車時など、動きやすさ重視の方におすすめ

リサイズ時に押さえておきたいポイント

革の「差」をどう捉えるか

革は天然素材のため、色や質感が完全に同じものは存在しません。

  • 黒系:できるだけ近い素材を厳選して使用
  • 色物:色差が出やすいため、あえてコントラストを活かすご提案も

構造による制約

  • サイドに切り替えのないジャケットは、加工の幅に制限が出る場合があります
  • 通常の「身幅出し」は約4cm程度が目安ですが、25〜30cmの大幅な調整事例もあります
  • 革の追加に伴い、裏地の調整・新規作成も必要です

作業後の印象とお客様の声

サイズアップ後は、多くのお客様から「やっと快適に着られるようになった!」「シルエットも自然で驚いた」といった声をいただいています。

リサイズによって無理なく身体にフィットし、着心地だけでなく、見た目の印象も一段と洗練されるのが大きな魅力です。


事例紹介(抜粋)

  • ルイスレザー サイクロン|裾+バストサイズアップ(+7cm)
  • ショット 618|袖幅+アクションプリーツ追加で可動域向上
  • 無銘ヴィンテージ|身幅出し+袖再構築でクラシックな印象を維持

※事例の詳細は別記事でも随時ご紹介しています。


まとめ:着られないレザージャケットに、もう一度命を

クローゼットに眠っているレザージャケット、もしかしたら「着られる一着」に変わるかもしれません。

「このジャケット、広げられるかな?」
「何cmまでサイズアップできる?」
そんなご質問があれば、写真を添えてLINEやお問い合わせフォームからぜひご相談ください。

お客様一人ひとりの体型やご要望に合わせて、最適なサイズアップ方法をご提案いたします。

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