フロントジップ付きの着丈詰め
ライダースジャケットの着丈詰めについて、
多くお問合せをいただいておりますのでブログにします。
フロントジップがある場合ですと、ジップ先端でお詰めすることになる為、
ジップ丸ごと外さなければ、着丈詰めが出来ません。
フロントファスナー交換と同じ工程が入りますので、縫い直した裏側に針穴が残るケースがあります。
もちろん、そのようなことがないように綺麗に縫い直しいたしますが、
神経質な方は、ご遠慮いただいた方がよろしいかと思います。
フロントジップ、裾の帯ありの着丈詰めの工程はこのようになります。
- フロントジップを丸ごと外す
- 外したジップを丈詰め分、カットする
(例:3㎝の着丈詰めの場合、3㎝のカット) - 裾に帯がある場合、帯も丸ごと外す
- 着丈を詰める
(例:3㎝の着丈詰めの場合、3㎝のカット) - 詰めたジップを縫い合わせる
- 裾の帯も縫い合わせる
- 必要があれば、ボタンなどパーツの交換
着丈詰めは「外す」工程がある為、カンタンにお詰めすることはできません。
穴を隠すため
着丈を詰める工程で、干渉するパーツがあれば外す必要があります。
(ダブルライダースのジップテープ上に付けられたボタンなど)
その外したボタンは、ほぼ付け替えができないので、
類似した物への付け替えとなります。
3㎝の着丈詰めだったとします。
裾に留まっていたボタンを外し、
3㎝の丈詰め後にボタン穴が丸見えの状態になることもあります。
その穴が残ることは構造的に仕方がないことなのですが、
若干(数ミリ)深く縫い込むことにより、その穴が隠せる場合もあるのです。
仕上がりについて
裏側にボタンの穴が丸ごと見えた仕上がりか
帯が左右数ミリ ズレた仕上がりかの選択になります。
場合にもよりますが、後者の選択になることが多いです。
こちらが、5~7ミリほど深く縫い込んだ仕上がり例となります。
裏側に穴が残らないよう深く縫い込んで仕上げました。
サイズ直しは、お品物によって作りが違うので、
実際に作業に入らないと分からないことも多々あります。
どのような修理でもリスクは付きものですが、
作業効率よりも仕上がりを重視してお直しいたします。
ご不明な点がありましたら、是非お気軽にお問合せください。
Tag:レザージャケット
関連商品
No data was found