ライダースジャケットやレザージャケットに使用されているファスナーは、見た目の印象や使い勝手を左右する重要なパーツです。しかしながら、ファスナーは消耗品のため、長年の使用により歯の欠けやスライダー、差し込み口の破損といったトラブルが起こることがあります。
このような場合、「部分的な修理で直すことはできないか?」というご質問をいただくこともありますが、ファスナーは構造上、部分修理が難しいパーツです。そのため、基本的にはファスナー全体の交換が必要となります。
ファスナー交換の仕上がりについて
縫製のこだわり
まず、破損したファスナーはすべて丁寧に取り外します。その後、新しいファスナーを正確に取り付けていきます。
縫製時には、表側の元のミシン目を確認しながら、できる限り元の針穴に沿って縫製を行います。これは仕上がりを自然に見せるための大切な工程です。
ただし、裏側の革がわずかに逃げてしまい、元の穴に落としきれないケースもあります。その場合は、わずかに深い位置に針を落とすことで、全体のバランスと強度を確保しながら仕上げています。
ステッチ糸の選定
使用するステッチ糸についても、豊富にストックしている中から、現状の色味や太さに最も近いものを慎重に選定しています。糸の種類や微妙な色差によって、仕上がりの印象は大きく変わりますので、この工程には特に気を配っています。
ご納得のうえで、作業を進めさせていただきます
縫製の方法や糸の色、仕上がりイメージについて「少しでも不安がある」という場合は、事前に写真などでご確認いただき、十分にご納得いただいたうえで作業を進めております。
私たちは、お客様とのコミュニケーションを何よりも大切にしています。ご不明点やご希望がございましたら、どうぞ遠慮なくお知らせください。
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最終更新日:2025年7月28日