リサイズ後のジャケットと、断ち落とした革・裏地のパーツ
Aero Leather(エアロレザー)のライダースジャケットをバランスよくリサイズ
2026-03-30 05:41:08

こんにちは、kawaremakeです。

今回は、Aero Leatherのライダースジャケットのサイズ調整をご依頼いただきました。全体的にゆとりがあり、特に身幅の広さが気になるとのことで、「シルエットを崩さず自然に細くしたい」というご相談です。


作業前の状態|身幅にゆとりがあり横に広がる印象

もともとの作りはしっかりしており、レザーの質感や雰囲気は非常に魅力的な一着。ただ、着用時に胴回りが余り、全体が少し野暮ったく見えてしまう状態でした。

リサイズ前のエアロレザージャケット・サイドシルエットの写した画像
Before|身幅にゆとりがあり横に広がる印象

作業内容|サイドパネルを活かした自然な詰め

今回の調整では、バスト(身幅)を左右3cmずつ(合計6cm)詰め、裾幅は左右1cmずつ(合計2cm)詰めることで、体に沿った自然なシルエットへ調整しています。
上下で詰め寸法に差をつけることで、無理のないラインを作るのがポイントです。

サイドパネルを一度分解

作業中|サイドパネルを取り外し、ステッチを解いた状態の画像
作業中|サイドパネルを分解し構造を確認

一度サイドパネルを取り外し、既存のステッチを丁寧に解いていきます。革への負担を最小限に抑えることが重要です。

カットラインの設定

エアロレザージャケットのサイドパネルにカットラインを引いた状態
作業中|詰め寸法に合わせてサイドパネルにカットラインを引いています

詰め寸法に基づき、違和感のないラインを引き直します。バストから裾にかけて緩やかに絞ることで、立体的で自然なフィット感を生み出します。


作業後の状態|すっきりとしたシルエットに

リサイズ後のエアロレザージャケット・サイドパネルまわりの仕上がり
After|サイドパネルを詰めることで、脇下〜裾まで自然にシェイプされています

サイドラインが引き締まり、体に沿うようなシルエットへと変化しました。オリジナルの雰囲気はそのままに、より洗練された印象です。

リサイズ後のジャケットと、断ち落とした革・裏地のパーツ
After|左右でカットした革と裏地の一部。身幅の詰め量がわかります

不要となった革と裏地のパーツです。どの程度詰めたのかが視覚的にも分かります。


袖幅の調整|全体バランスを意識

身幅のみを詰めると、袖だけが太く見えてしまうため、袖幅も自然なラインで調整しています。

袖幅リサイズ後のエアロレザージャケットと、カットした革・裏地パーツ
After|袖幅に合わせて断ち落とした革と裏地。自然なフィット感を損なわないよう調整しています

過度に細くせず、着心地を損なわない範囲で仕上げています。


仕上がり|無理のない美しいシルエット

リサイズ後のエアロレザージャケット・サイドシルエットの仕上がり
After|身幅と裾まわりを調整し、シルエットがすっきりと整いました

全体として無理のないシルエットに整い、着用時のストレスも軽減されています。バストから裾にかけての流れが整うことで、より身体にフィットした印象に仕上がりました。


注意点と補足

レザージャケットのリサイズは、単純に寸法を詰めるだけではなく、各パーツのバランス調整が重要です。特に今回のようなライダースジャケットは構造が複雑なため、経験に基づいた判断が求められます。

同様のケースでも、モデルや革の状態によって最適な方法は変わりますので、一着ごとに最適なご提案をしています。


まとめ

今回のように、バストと裾で詰め寸法に差をつけることで、無理なく体に沿うシルエットを作ることが可能です。

サイズ感に違和感を感じているレザージャケットがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた職人

野村将太/kawaremake 代表・革製品リメイク職人
革ジャン・ライダース・レザーパンツのリメイクと修理を専門に、20年以上にわたり一点ずつ手作業で仕上げています。

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