ベルトを残す場合のサイズアップについて
ライダースジャケットのサイズアップをご希望の際、「ベルトをそのまま残したい」というご要望をいただくことがあります。特にLewis Leathers(ルイスレザー)のようなデザイン性の高いモデルでは、ベルトの位置や見た目が重要な要素になります。
まず、バックルの位置を変更せずに対応できるケースについてご説明します。
基本的に、左右2〜3cmずつのサイズアップであれば、ベルトの長さは現在のままで対応可能なことが多く、特に加工せずにお使いいただけます。
ベルトの長さが足りなくなる場合
一方で、**大幅なサイズアップ(左右4cm以上)**になると、元のベルトの長さでは足りなくなることがあります。その場合には、以下のいずれかの方法をご検討いただくことになります。
- ベルト自体を移動させる
- 後ろ中心部分に革を足す
どちらの方法でも、元のベルト位置に跡が残っている場合、バックルがその跡からズレて先端側に来ることに抵抗を感じられる方も多いです。そうした場合は、バックルごと移動することをおすすめいたします。
バックルを移動する場合
バックルを新しい位置に移動させ、見た目のバランスを保つ方法です。
「ベルトに残る跡が気になる」「使用感をできるだけ残したくない」というお客様には、一度バックル周辺を外し、サイズ調整後に再度取り付け直すという方法をご提案しております。
ただし、この工程では元の縫い穴(針穴)が若干残る点は避けられません。見た目への影響が最小限になるよう配慮しておりますが、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
後ろ中心で革を足す場合
左右10cm以上の大幅なサイズアップが必要な場合には、サイド(脇)部分はそのままにして、背中の中央に革を足す方法が適しています。
たとえば、左右12.5cmずつ、一周で25cmサイズを大きくする場合などが該当します。
この方法では、シルエットのバランスを保ちつつ、全体のデザインやベルトの構造を損なわないよう配慮しながら調整が可能です。
まとめ:ルイスレザーのサイズアップは丁寧にご対応します
Lewis Leathers(ルイスレザー)のライダースジャケットは、ブランド特有のディテールやパーツ配置が魅力のひとつです。サイズアップの際も、その魅力を損なわないよう慎重な対応が求められます。
当工房では、お客様のご希望や着用感に応じて最適な方法をご提案しております。ベルトの処理やバックル位置のご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
最終更新日:2025年7月29日