ライダースジャケットなど、身体にフィットするタイトなジャケットは、少しのサイズ差でも着心地に大きく影響します。特に**「ウエストはちょうどいいけれど、バストまわりだけがきつい」**というご相談を多くいただきます。
筋トレなどで胸筋が発達した方にも多いお悩みです。この記事では、裾はそのままのシルエットを保ちつつ、バストまわりだけを広げるリサイズ方法をご紹介いたします。
三角マチを足して自然にバストまわりをサイズアップ
バストまわりのみを広げる場合、両脇下のラインに三角形の革(マチ)を追加する方法をとります。これにより、ウエスト(裾まわり)のフィット感は変えず、上半身の動きやすさや圧迫感を解消できます。
ジャケットのシルエットも大きく崩すことなく、自然な仕上がりが可能です。
サイズアップの目安:1インチ(約2.5cm)から調整可能
「どのくらいサイズアップできるのか?」というご質問も多くいただきます。
一般的に、1インチ(約2.5cm)身幅を広げる場合、ジャケットを平置きにした状態での身幅がその分広がることになります。もちろん、それ以上の調整も可能ですが、デザインや構造により最適な幅は異なりますので、まずはご相談ください。
身幅を広げると、袖幅も連動して広がります
見落としがちなのが、「身幅を広げる=袖幅も広がる」という点です。ジャケットの構造上、身幅と袖幅は連動してサイズが変化します。
そのため、バストまわりを広げると袖付け部分も自然に広がり、結果として袖幅も同じくらい大きくなる場合があります。
「袖口も合わせて広げたい」というご要望にも対応可能です。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
ウエスト(裾まわり)を広げたい場合はこちら
今回ご紹介したのは「裾はそのまま、バストまわりだけを広げる」方法ですが、逆にウエスト部分(裾まわり)も広げたいという方には別の方法をご案内しております。
タイトなライダースジャケットこそ、自分に合ったサイズ感を
BUCO、Schott、Lewis Leathersといったブランドのライダースジャケットは、元々タイトな設計で仕立てられているため、ジャストサイズで着るのが難しいこともあります。
「他の箇所はぴったりなのに、胸まわりだけ少しきつい」
「昔はちょうどよかったけれど、体型の変化で合わなくなった」
そんなお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。職人の目線で、ジャケット本来の魅力を損なわず、快適な着用感へと仕立て直します。
最終更新日:2025年7月28日