
リサイズ相談室|身幅と袖幅の関連性を見極める
別々に直せるの?調整可能性について
基本的には、身幅と袖幅を別々にリサイズすることは作業上可能です。ただし、実際には革ジャン・ライダースジャケットの構造(アームホールなど)によって制約が出ることがあります。
サイズアップの場合は、身幅・袖幅の両方を調整することになるケースが多く、逆にサイズダウンでは、それぞれを詰める形で対応できることが多いですが、必ずしも自由にはできないという点はご承知おきください。
(※写真をお送りいただければ、より正確なご判断が可能です)
一体感を重視:セットとしての発想が肝心


革ジャンの本体と袖は、アームホールを介してつながっている構造です。
そのため、
“身幅を詰める距離 = 袖幅を詰める距離”
という関係にならないと、シルエットにアンバランスが生じやすくなります。
もし身幅だけ、または袖幅だけを詰めてしまうと、アームホール周辺のラインが崩れてしまったり、肩〜腕まわりの印象が違和感を帯びたりすることがあります。
特に、もともとアームホールがゆったりしているタイプ(古いアメリカ製など)では、個別調整では肩まわりに余裕が出てしまい、野暮ったく感じられることもあります。そのため、全体を見てバランスを取ることが好ましいことが多いです。
シルエット変化のイメージ
- 身幅のみ詰めた場合
アームホール下〜裾に向かって詰めを入れる形になるため、ウエストのくびれ感は出やすくなります。ただし、腕まわりとのバランスが取りにくくなることも。 - 袖幅のみ詰めた場合
アームホールから袖先に向かって曲線的な詰めを入れるため、腕部のラインはすっきりしますが、身幅との関係性がずれることがあります。


まとめ:長く愛用するために慎重な判断を
レザージャケットを“ずっと着たい”“体にフィットさせたい”と考えるなら、リサイズは非常に大事な選択です。
シルエットや着心地を重視するなら、身幅・袖幅をセットで考えるのが安全なアプローチであることが多いです。
ただし、現代的なシャープなフォルムを目指すジャケットでは、「気になる部分だけを微調整してフィット感を出す」という選択肢もあり得ます。
お客様のお手持ちの革ジャン・ライダースジャケットのタイプや着用スタイルに合わせて、最適な調整プランをご提案いたしますので、ぜひ画像付きでのお問い合わせをお勧めします。
ご相談は LINE またはお問い合わせページからどうぞ。
革ジャンの写真をお送りいただければ、よりスムーズにご案内いたします。
内容を確認後、順次返信いたしますので、少々お時間をいただく場合がございます。お気軽にお声かけください。
最終更新日:2025年9月28日
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