
はじめに|「肩幅が広く見える」お悩みに寄り添って
レザージャケットを羽織ったとき、「肩のラインが外に出てしまって不格好に見える…」というご相談は、非常に多く寄せられます。特にヴィンテージや海外ブランドのレザージャケットは、シルエットが全体的に大きめに作られているため、日本人の体型にはフィットしにくいことがあります。
ジャケットの印象や着心地を大きく左右する肩幅。ここが合っていないと、全体のシルエットが崩れてしまったり、実際よりも肩が張って見えてしまうこともあります。反対に、肩幅を適切に整えることで、シルエットはぐっと引き締まり、動きやすさも向上します。
今回は、肩幅を大きく4cm詰めたいときに必要となる「身幅調整」とその理由について、詳しく解説いたします。
肩幅リサイズの限界と調整の壁
単体で可能な詰め幅の目安
レザージャケットの肩幅詰めは、基本的には多くのモデルで対応可能ですが、自然な仕上がりを実現するためには「詰め幅」に限界があります。
| ジャケットの種類 | 自然な詰め幅の目安(片側) |
|---|---|
| 一般的なレザージャケット | 約1〜1.5cm(左右計2〜3cm) |
| ムートン(B-3等) | 約2〜3cm |
| テーラード型 | 約1.5〜2cm |
このように、片側2cm以上(左右計4cm以上)詰めたいとなると、肩幅だけの調整では限界を迎えます。
肩幅4cm詰めるには?|「身幅調整」がカギです
なぜ肩幅だけでは難しいのか?
肩幅を左右で4cm(片側2cmずつ)詰めると、袖の位置や本体とのバランスが崩れてしまうことがあります。
- 袖とボディの接点の位置がズレる
- 腕の可動域が不自然になる
- 袖付け部分に無理な引っ張りが出てシワやツレが起きやすい
このような問題を避けるためには、肩幅と連動して「身幅」も詰める必要があるのです。
身幅を詰めると、バランスが整う理由
肩幅を詰めたぶん、身幅(ボディの横幅)も一緒に調整することで、袖の付け根が無理なく自然な位置に収まり、全体のシルエットが綺麗にまとまります。
✅ 例:ライダースジャケットのリサイズ
- 肩幅:左右で4cm詰め
- 身幅:バランスに応じて左右で2〜4cm調整
- 袖丈:ゆき丈との兼ね合いで微調整


このように、「肩幅+身幅」=複合調整を行うことで、無理のない自然なサイズダウンが実現できます。
リサイズで気をつけたい2つのポイント
1. 袖丈とのバランスを見る
肩幅を詰めることで、袖の付け根の位置が内側に移動します。その結果、袖丈が相対的に短く感じられるケースがあります。
✅確認すべきポイント
- ゆき丈(肩幅+袖丈)全体のバランスを見ること
- 袖丈が既にジャストサイズの場合は、リサイズにより短くなりすぎないかを事前にチェック
- 必要があれば、袖丈を伸ばす・カフで長さを出すなどの対応も可能です
2. ムートンなどの特殊素材には専門技術が必要
ムートン(B-3ジャケットなど)や厚手のレザー素材には、高度な専門加工が必要です。
主な工程
- トリミング革の取り外し
→ ムートン特有の装飾パーツを丁寧に分解 - 巻きミシンでの再縫製
→ 厚みを抑えた縫製が可能な特殊ミシンを使用し、断面を巻き込んで縫い上げる
このような工程を経ることで、素材の特性を損なわず、自然なシルエットに仕上げることができます。
まずはお気軽にご相談ください
肩幅のリサイズは、ジャケット全体の印象を大きく左右します。特に「4cm詰めたい」といった大幅なサイズ調整をご希望の場合は、身幅との複合調整が必要となる可能性が高いです。
kawaremakeでは、経験豊富な職人が一点一点の構造を確認し、最適なリサイズ方法をご提案いたします。
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