kawaremake(カワリメイク)|レザージャケット、革ジャン、ライダースジャケット、レザーパンツのリメイク・修理専門店

レザージャケットの身幅サイズアップ作業中。マチを縫い付けるためのステッチをミシンで入れている工程。

その窮屈さ、どう直す?レザージャケットの“自分に合ったサイズアップ”とは

2025年9月22日
Category:リサイズ

「前を閉めるとお腹が張る」
「腕を動かすとツッパる感じがする」
「中にパーカーを着たいけど、きつくて無理…」

お気に入りのレザージャケットなのに、ちょっとした窮屈さのせいで出番が減ってしまった
そんなお悩み、実は多くの方からご相談いただいています。

着込むほどに味わいが出てくるレザーアイテム。だからこそ、“今の体に合った着心地”に整えて、もう一度快適に着られるようにするというのもひとつの選択肢です。

今回は、当店で実際にご依頼いただいたリサイズ事例の中から、よくある3つのサイズアップパターンをご紹介します。
どのように広げるか、どんな悩みに対応できるかを具体的に解説しますので、あなたに合った方法を見つけるヒントにしていただけたら嬉しいです。


身幅も袖も全体的に窮屈な方へ|身幅+袖幅サイズアップ

📷 After|動きやすさとシルエットのバランスを両立した仕上がり
「全体に自然なゆとりが出て、着心地が格段にアップ」

身幅と袖幅をサイズアップしたレザージャケットの仕上がり。自然なシルエットでゆとりが加わっている。
両脇と袖下にマチを加えることで、全体のバランスを崩さずに動きやすさを確保しています。
袖幅を広げるためにマチを追加したレザージャケットの仕上がり。自然なラインでゆとりが出ている。
袖の内側にマチを加えることで、二の腕〜肘まわりに自然なゆとりが生まれました。着用時の突っ張り感を解消しています。

「全体的にタイトで動きづらい」「ジャケットの中に厚手の服を着たい」という方には、身幅と袖幅を同時にサイズアップする方法がおすすめです。

このケースでは、ジャケットの両脇に縫い目を活かして革のパネル(マチ)を追加し、胴まわり全体に均一なゆとりを持たせます。
あわせて袖の内側にもマチを入れ、腕の可動域を広げるよう調整します。

完成後は、見た目の印象を大きく変えることなく、自然に“着やすいジャケット”に生まれ変わります


胸と腕がキツい方へ|バスト+袖幅サイズアップ

📷 After|鍛えた体にフィットする上半身中心のサイズ調整
「シルエットはそのままに、胸や腕の圧迫感を解消」

バストと袖幅を広げるために脇下からマチを追加したレザージャケット。上半身に自然なゆとりが加えられている。
脇下から袖にかけてマチを加えることで、胸まわりと腕の可動域にゆとりを出しています。シルエットは保ちつつ、動きやすさを向上。
袖の内側にマチを加えてサイズアップされたレザージャケット。スムーズなラインで自然な太さに仕上げられている。
袖の内側に革のマチを追加することで、二の腕まわりの締めつけを解消。厚手のインナーとも干渉せず、自然なシルエットに整えています。

「筋トレで胸板や腕まわりが厚くなった」「ジャケットを着ると胸が張ってしまう」といったご相談も増えてきました。
こうした体格変化に合わせたサイズアップには、バストと袖まわりだけをピンポイントで広げる方法が最適です。

脇から胸元にかけてのラインに沿って、必要な分だけ革のパネルを追加
袖も二の腕のラインを中心に調整し、肩や裾など他の部分はそのままに仕上げます

結果として、見た目には大きく変わらず、着心地だけが大きく改善されるという、バランスの良いリサイズが可能です。


前が閉まらない・お腹まわりがキツい方へ|裾幅サイズアップ

📷 After|前を閉じても自然なラインで着られる裾まわり
「ウエスト下だけをさりげなく広げた、実用的なリサイズ」

裾に向かって広がるマチを加え、自然なAラインになるよう丁寧に調整していきます。動きやすさとシルエットの美しさ、どちらも重視した加工です。
裾まわりに革のマチを追加してサイズアップされたレザージャケット。自然なAラインのシルエットが特徴。
裾に向かって広がるようにマチを追加することで、お腹まわりにゆとりを出し、前を閉めたときも自然なラインに仕上げています。

「肩や胸はちょうどいいけど、お腹まわりだけがきつくなった」
「ファスナーを閉めると下の方が突っ張ってしまう」
そんなケースでは、裾まわりだけを部分的にサイズアップすることが可能です。

方法としては、脇下から裾にかけて緩やかに広がるパネル(マチ)を追加
裾のみに余裕を出すことで、ジャケット全体の印象は変えずに、前を閉めたときの窮屈さをしっかり軽減します。

裾にリブやベルトが付いている場合も、素材や構造に応じて調整可能です。


サイズアップで気をつけたいこと

レザージャケットのサイズアップは、“パネルを追加して広げる”のが基本です。
つまり、元の素材を無理に伸ばすのではなく、デザインや構造を活かしながら別パーツを足して調整するという方法になります。

そのため、以下のような点にはご注意ください:

  • デザインや構造によっては、広げられる範囲に限りがあります
  • 色や質感が極端に異なる素材を使うと、仕上がりに差が出ることがあります
  • 既存の縫い目やパーツ構成により、対応可否が変わる場合があります

「このジャケット、広げられるかな?」と思ったときは、現物の写真をお送りいただければ、簡易的なご案内が可能です。


よくあるご相談事例

  • 昔買ったジャケットが体型の変化で合わなくなった
  • 古着で購入したヴィンテージがタイトすぎる
  • バイク用ジャケットを街着として、もっとゆったり着たい
  • 冬に中に厚手のパーカーを着られるようにしたい

こうしたお悩みからのご相談が年々増えており、それぞれに合わせた加工提案を行っています。


まとめ|もう一度、気持ちよく着られるジャケットに

お気に入りのレザージャケットを「窮屈だから」としまい込んでしまうのは、少しもったいないことかもしれません。

今の体格、今の着こなしに合った形に整えてあげることで、もう一度“気持ちよく袖を通せる一着”に生まれ変わる可能性があります。

全体を広げるもよし、部分的にゆとりを足すもよし。
あなたにとって最適なサイズアップ方法を、一緒に見つけてみませんか?

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