レザージャケット脇下に追加されたアクションプリーツのディテール

動きやすさをプラス|脇下にアクションプリーツを加える効果とは

2025年9月14日
Category:リサイズ

動きやすさをプラス|脇下にアクションプリーツを加える効果とは

レザージャケットを着たときに「腕が上げにくい」「脇に食い込む感じがする」といった着心地の悩みを感じたことはありませんか?

このような動きにくさを軽減するための工夫として、「アクションプリーツ(action pleats|アクションプリーツ)」という仕様があります。この記事では、アクションプリーツを脇下に加えることで得られる効果や、適応の目安について詳しくご紹介します。


アクションプリーツとは?

アクションプリーツは、主に背中側や脇下に設けられる“折り込み”のことを指します。動作時にこの折り込み部分が開くことで、生地が引っ張られるのを防ぎ、腕や肩の可動域を広げる役割を果たします。

とくにミリタリージャケットやワークウェアなど、実用性が重視される衣類に多く採用されている仕様です。


なぜ脇下にアクションプリーツを加えるのか?

レザージャケットは、生地が厚く伸縮性も少ないため、アームホール(袖ぐり)まわりがタイトに設計されていると、腕を上げたり広げたりしたときに生地全体が引っ張られ、脇に食い込むような感覚になります。

モノクロのライダースジャケットを着た男性が腕を上げようとしている様子
Before|脇まわりの突っ張りで、腕を上げる動作がしづらい場面です

こうしたケースにおいて、脇下〜背面にアクションプリーツを追加することで、腕の可動時に必要な“ゆとり”を構造的に確保することができます。

その結果、

  • 腕を上げたときのつっぱり感の軽減
  • ジャケット全体が持ち上がりにくくなる
  • 日常動作やバイク乗車時の前傾姿勢が取りやすくなる

といったメリットが得られます。

アクションプリーツを追加した脇下のディテール(楕円形の革パーツが見える)
After|フィット感そのままに、可動域が改善

ただし、万能ではありません

アクションプリーツは非常に便利なディテールですが、「すべての動きにくさを解消できる」というわけではありません。

とくに以下のようなケースでは、アクションプリーツだけでは効果が限定的になることがあります。

  • アームホールが極端に小さく、脇が強く食い込む場合
  • 元のパターンにゆとりがなく、動作時の引きつれが顕著な場合

このような場合は、アームホールを物理的に広げる「マチ(gusset|ガセット)追加」といった手法が適していることもあります。

どちらの方法が合っているかは、実際にジャケットを拝見し、お悩みの度合いや構造に応じて判断する必要があります。


アクションプリーツが向いているケース

  • 着用時のシルエットは保ちつつ、動きやすさを少し改善したい
  • 腕を少し上げたときに突っ張りを感じる
  • バイクやアウトドアなど、腕の動作が多いシーンでの着用が多い

このようなケースでは、アクションプリーツの効果を比較的実感しやすいでしょう。

逆に、根本的なサイズ感の見直しが必要な場合は、別のリメイク手法をご提案することになります。


まとめ|動きやすさを求めるなら、まずはご相談を

アクションプリーツは、ジャケットの見た目を大きく変えずに着心地を改善できる、バランスの良いディテールのひとつです。ただし、その効果を感じられるかどうかは、お悩みの度合いや構造によって異なります。

「少しだけ動きやすくしたい」「脇の食い込みを軽減したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。お持ちのジャケットの状態を見ながら、最適なご提案をさせていただきます。

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