レザーブルゾンの裾とリブニット、身幅リサイズ後の仕上がりディテール

身幅にゆとりをプラス|ブラウンのレザーブルゾンのリサイズ事例

2025年9月7日
Category:リサイズ

レザージャケットは長く愛用できる反面、体型の変化や着こなしの好みによって「少し窮屈に感じる」「もう少しゆとりが欲しい」と思うこともあります。今回は、そんなお悩みからご相談いただいた、ブラウンのレザーブルゾンの身幅出し事例をご紹介します。


Before|フィット感の見直しをご希望でした

リサイズ前のブラウンレザーブルゾンの前身頃
Before|バストまわりが若干タイトな状態です

ご依頼いただいたのは、長年愛用されてきたブラウンのレザーブルゾン。 バストや裾まわりがきつくなってしまったとのことで、全体的に着心地を見直したいというご相談でした。


サイズ変更内容|胸囲8cmアップ、裾4cmアップ

レザーブルゾンの裾と革サンプル帳の比較
革のサンプル帳|色味の近い革を選定

今回のリサイズでは、以下の寸法調整を行いました:

  • バスト(身幅)左右4cmずつ、合計8cmアップ
  • 裾まわりは左右2cmずつ、合計4cmアップ

拡張するために必要な革は、当店でご用意しているサンプル帳から、できる限り元の革に近い色味・風合いのものをお選びいただきました。 完全な同色ではないものの、馴染みやすく、違和感が出にくいトーンを選定しています。


After|シルエットに自然なゆとりを

脇下に追加された革パネルによる身幅の拡張部分(リサイズ後)
After|脇下の切り替えで身幅を自然に拡張

バストから裾にかけて、無理のないラインでゆとりを追加。 横から見ると、身幅が自然に広がり、元のデザインを損なうことなくシルエットに余裕が出ているのが分かります。 裾のリブ(rib knit:リブニット)も引っ張られず、程よく収まっています。

リサイズ後のレザーブルゾン裾部分とリブの仕上がり
After|裾にゆとりを加えつつ、リブの締め付けに影響が出ないよう調整しています

裏地はスエードでコントラストを演出

スエードの裏地に切り替えられたレザーブルゾンの内側(裾部分)
裏地|スエード生地を使い、表革とのコントラストをつけました

裏地には、起毛感のあるスエード調生地を使用しました。 表革との色味のコントラストが美しく、ジャケットを脱いだときにも存在感があります。 肌触りも柔らかく、袖通しも滑らかです。


加工部分のディテール

レザーブルゾンの脇〜裾にかけて追加された革パネルのディテール(リサイズ後)
脇の切り替え部|色味が自然に馴染んでいます

写真のように、追加した革は脇下〜裾にかけてパネル状に挟み込んでいます。 オリジナルのステッチラインに沿うよう仕立てることで、リメイク感を出さず自然な仕上がりになっています。


最後に|着心地の見直し、お気軽にご相談ください

今回は、ブラウンレザーの風合いを活かしながら、着心地を改善するリサイズを行いました。 体にフィットしないと感じるジャケットも、少しの調整でまた快適に着られるようになります。

「最近なんだか窮屈に感じる」「もう少しゆとりが欲しい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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