レザージャケットは長く愛用できる反面、体型の変化や着こなしの好みによって「少し窮屈に感じる」「もう少しゆとりが欲しい」と思うこともあります。今回は、そんなお悩みからご相談いただいた、ブラウンのレザーブルゾンの身幅出し事例をご紹介します。
Before|フィット感の見直しをご希望でした

ご依頼いただいたのは、長年愛用されてきたブラウンのレザーブルゾン。 バストや裾まわりがきつくなってしまったとのことで、全体的に着心地を見直したいというご相談でした。
サイズ変更内容|胸囲8cmアップ、裾4cmアップ

今回のリサイズでは、以下の寸法調整を行いました:
- バスト(身幅)左右4cmずつ、合計8cmアップ
- 裾まわりは左右2cmずつ、合計4cmアップ
拡張するために必要な革は、当店でご用意しているサンプル帳から、できる限り元の革に近い色味・風合いのものをお選びいただきました。 完全な同色ではないものの、馴染みやすく、違和感が出にくいトーンを選定しています。
After|シルエットに自然なゆとりを

バストから裾にかけて、無理のないラインでゆとりを追加。 横から見ると、身幅が自然に広がり、元のデザインを損なうことなくシルエットに余裕が出ているのが分かります。 裾のリブ(rib knit:リブニット)も引っ張られず、程よく収まっています。

裏地はスエードでコントラストを演出

裏地には、起毛感のあるスエード調生地を使用しました。 表革との色味のコントラストが美しく、ジャケットを脱いだときにも存在感があります。 肌触りも柔らかく、袖通しも滑らかです。
加工部分のディテール

写真のように、追加した革は脇下〜裾にかけてパネル状に挟み込んでいます。 オリジナルのステッチラインに沿うよう仕立てることで、リメイク感を出さず自然な仕上がりになっています。
最後に|着心地の見直し、お気軽にご相談ください
今回は、ブラウンレザーの風合いを活かしながら、着心地を改善するリサイズを行いました。 体にフィットしないと感じるジャケットも、少しの調整でまた快適に着られるようになります。
「最近なんだか窮屈に感じる」「もう少しゆとりが欲しい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。