革ジャンやレザージャケットの内側で、静かに仕事をしているのが裏地です。普段は意識されないパーツですが、着心地と一着の寿命を支える名脇役であり、傷んだら張り替えられる消耗品でもあります。
この記事では、裏地の役割、張り替えに使う素材ごとの特徴と選び方を、職人の立場から解説します。
裏地はなぜ付いているのか
レザージャケットには、必ずと言っていいほど裏地が付いています。当たり前に付いているようで、役割は一つではありません。
- 表地(革)の補強
- すべりを良くして着脱しやすくする
- 衣服のシルエットを綺麗に保つ
- 表地の透け防止
- 保温
革そのものの状態が良くても、裏地が傷んでいると着心地は大きく損なわれます。逆に言えば、裏地を新しくするだけで、一着の着心地は見違えます。
裏地は消耗品──傷んだら張り替えられます
裏地は、革本体より先に寿命が来るパーツです。袖口や裾の擦り切れ、背中の裂け、経年によるべたつきなどは、どれも裏地の交換で解決できます。
「革はまだしっかりしているのに、内側がボロボロ」という一着は、裏地の張り替えどきです。革側の傷みが気になる場合は革ジャン・レザーの劣化は直せる?症状別の見極めと再生の考え方も参考にしてください。
張り替えに使う素材
kawaremakeでは、主にキュプラとポリエステルの生地をご用意しています。無地のものに限っては、素材をお選びいただけます。
キュプラ(ベンベルグ)── なめらかで上品
綿花由来の繊維で、上質な裏地の定番です。
- なめらかな肌触り
- 肌への刺激が少ない
- 通気性がよく湿気を溜めない

ポリエステル ── 軽くて丈夫
日常づかいの一着に向いた、実用性の高い素材です。
- 天然素材に比べて軽い
- シワになりにくい
- 耐久性が高い

ハリスツイードなどの柄物も人気です
無地のほかに、柄物の生地もご用意しています。なかでもハリスツイードは人気があり、脱いだときや衿元からチラリと見える内側に、その一着だけの表情が生まれます。
生地の在庫は入れ替わりますので、ご希望のイメージがあればLINEでお聞かせください。合う生地をご提案します。
素材選びの考え方
人によって、裏地に求めるものは違います。私自身の考えでは、まず丈夫であること。その次に着心地と快適性。最後にビジュアルです。長く着る一着だからこそ、見えない部分の丈夫さから順に選ぶことをおすすめしています。
まとめ|裏地が新しくなると、一着はもう一度生き返る
裏地の傷みは、革ジャンの寿命ではありません。張り替えれば、着心地も内側の景色も新しくなります。
お手持ちの一着の裏地の状態が気になったら、写真を送っていただければ確認からはじめられます。LINEでお気軽にご相談ください。
