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 肩幅が合っていないライダースジャケットを着用した際に肩先が浮いている様子

ライダースの「肩幅 選び方」徹底ガイド!ジャストフィットで叶える理想のシルエット

2025年10月7日
Category:リサイズ

パンクロッカーやバイカー、ファッション愛好家に至るまで、多くの人々に愛され続けているライダースジャケット。その魅力は時代を超えて色褪せることがありません。ですが、いざ購入となると、必ずといっていいほど悩まされるのが「サイズ選び」。

なかでも特に多くの方が頭を悩ませるのが、**「肩幅」**のフィット感です。見た目の印象を大きく左右するこのポイントは、着心地やシルエットにも直結するため、慎重に選ぶ必要があります。

本記事では、「ライダース 肩幅 選び方」に焦点を当てて、失敗しないサイズ選びの基準や試着時のチェックポイント、さらにサイズが合わなかった場合の解決策としての肩幅詰めについても、専門的な視点から詳しく解説していきます。


1. サイズ選びの基本は「肩幅と胸囲」から

ライダースを美しく着こなすためには、まず体型に合ったサイズを選ぶことが最も重要です。ジャストサイズで着ることで、ライダース本来の美しいラインや無骨な魅力を最大限に引き出すことができます。

ジャケットのサイズには着丈や袖丈、身幅など様々な要素がありますが、最初に基準とすべきなのが「肩幅」。肩が合っていることで、他の部位のバランスも取りやすくなります。

◆ ヌード寸法+5cmが目安

サイズ選びの出発点となるのは、衣類を着ていない状態で測った「ヌード寸法」です。ライダースの場合、特に肩幅と胸囲が基準になります。

ここで重要なのが、「ジャストのヌード寸法」では動きにくくなるという点。レザーは厚みがあり、動きに余裕がないと着脱も困難になります。そのため、ヌード寸法に約5cmの“捨て寸”を加えたサイズを目安にするのが一般的です。

▶ この「ヌード寸法+5cm」に最も近い製品サイズを起点に、試着で着用感を確認しましょう。

また、試着時には肩のラインがきちんと合っているか、腕を動かしたときに突っ張りや窮屈さを感じないかなどもチェックポイントとなります。前を閉めたときに革が引っ張られたり、不自然なシワが入るようであれば、そのサイズは合っていない可能性があります。


2. 着用シーンとトレンドを踏まえた選び方

ライダースのサイズ感は、着る目的やシーンによっても変わってきます。以下のように用途別で考えると、自分に合ったサイズが見つけやすくなります。

◆ 用途別サイズ感の目安

  • バイクに乗る場合:肩幅が合っていないと運転時に違和感が出るため、可動域を確保できる適正サイズが必要。
  • パンク/タウンユースでタイトに着たい場合:Tシャツの上から“スキンタイト”に着るスタイルが主流。タイトフィットモデルが人気。
  • 冬に厚手インナーを着る場合:中にスウェットやニットを重ねる予定があるなら、ややゆとりのあるサイズ感を選びましょう。

◆ トレンドとフィット感の変化

2020年代の現在、ライダースは「ジャストサイズ」で着るのが主流です。ただし、2010年代半ばにはタイトシルエットが流行し、肩掛けや前開けスタイルも多く見られました。

そのため、トレンドを意識しつつも、自分がどう着たいかを大切にすることが、後悔しない選び方のポイントです。

◆ 革の“伸び”は限定的に考える

「革は伸びるから小さめでいい」という声もありますが、実際に伸びるのは肘周りなど可動域の多い部分に限られます。

特に肩幅や身幅、着丈はほとんど伸びないと考えてください。ホースハイドやステアなど、厚みのある革は特にその傾向が強いです。

また、革が体に馴染む過程で袖丈や着丈が縮む場合もあるため、最初からギリギリすぎるサイズは避けるのが賢明です。

▶ 着た瞬間の「ややタイト」くらいが、後々ちょうど良くなることが多いです。


3. サイズが合わなかったときの「肩幅詰め」という選択肢

既製品やヴィンテージのライダースでは、「肩のラインが自分に合わない」といった悩みもよく耳にします。そんな時、頼りになるのが**「肩幅詰め」**というリメイク加工です。

◆ 肩幅詰めとは?

レザージャケットの肩幅を詰める作業中。肩の縫い目を解き、余分な革をカットした状態
作業途中|肩幅を詰めるために縫い目を解き、余分な革をカットした状態です。ここから新しいラインで縫製していきます
肩幅を詰めたあとのレザージャケット。縫い目が整い、シルエットもスッキリしている完成後の状態
After|肩幅を自然に詰めることで、見た目もスッキリと仕上がりました

肩線を内側に寄せることで、ジャケット全体のシルエットを引き締め、シャープな印象に仕上げる技術です。

ただしレザーは一度縫うと針穴が残るため、単に肩を縫い詰めるだけではなく、袖の取り付け角度や肩の丸みにも配慮した繊細な作業が求められます。

◆ 肩幅詰めには限界がある|“ゆき丈”での調整を意識

肩幅詰めには調整できる限界があります。基本的には左右それぞれ2cm程度までが自然に仕上がる範囲です。

それ以上の調整を希望される場合には、**肩幅だけでなく、身幅も同時に詰める「複合調整」**を行うことで、全体のバランスを保った自然なシルエットに仕上げることが可能になります。

そして重要なのが、「肩幅を詰めると袖付け位置も上がり、袖丈が短くなる」という点です。

このため、肩幅詰めを検討する際は、単体ではなく**“ゆき丈(肩幅+袖丈)全体”でのバランス**を見る必要があります。特に、現在の袖丈がジャストである場合には注意が必要です。肩幅を詰めたことで袖丈が足りなくなり、バランスが崩れる可能性があるためです。

▶ 袖丈がすでにジャストの方は、肩幅詰めによって袖が短くなりすぎないかを事前に確認しましょう。

◆ 複合調整で自然なシルエットに

  • 一般的な詰め幅:左右それぞれ最大2cmまで
  • それ以上詰めたい場合:身幅や袖丈との複合調整が必要

無理に詰めすぎると、見た目が不自然になる、腕が上がりにくくなるといったリスクもあるため、慎重に判断することが大切です。

▶ 「これ以上詰められる?」「他も直すべき?」などの不安がある場合は、着用写真と一緒に専門職人へ相談するのが安心です。


まとめ|“肩幅基準”で後悔しないライダース選びを

ライダースジャケットのサイズ選びは、まず肩幅と胸囲を基準にすることが、失敗しないための第一歩です。

  • ヌード寸法+5cmを目安に、肩幅が合っているかを試着で確認
  • 用途・インナー・トレンドを考慮して、ジャスト〜ややタイトな着心地を選ぶ
  • 革の伸びは限定的。初期フィットの感覚を大切に
  • サイズが合わなければ、肩幅詰め+必要に応じて袖丈・身幅調整という選択肢も

既製品ではなかなか出会えない“ちょうど良い一着”。 もし肩幅の違和感に悩んだら、お写真とご要望を添えて、どうぞお気軽にご相談ください。

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