
ライダースジャケットの「腕を前に出しにくい」悩み、実は●●が原因かもしれません
はじめに|見た目は気に入っているのに、動きづらい…
こんにちは、レザージャケット専門のリサイズ・リメイクを行っている**kawaremake(カワリメイク)**です。
今回はよくご相談をいただく「ライダースジャケットの腕が前に出しづらい」というお悩みについて、原因と対応方法を詳しくご紹介します。
- 「バイクに乗るとき、肩まわりが突っ張って運転しづらい」
- 「パソコン作業や荷物を持ち上げるときに、脇が窮屈で気になる」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はこの「腕が前に出しづらい」状態、単にサイズが合っていないだけでなく、ジャケットの構造そのものが関係しているケースも多いんです。
作業前の状態|身幅に余裕があっても動きにくい理由
「窮屈さ=サイズが小さいから」と思われがちですが、実際には身幅に余裕があっても腕が動かしづらいライダースは存在します。
動きを左右するのは「構造」
ライダースジャケットは、身体に沿ったタイトなデザインが多く採用されています。その中でも、動きやすさに関わるポイントのひとつが「アクションプリーツ(action pleats|アクションプリーツ)」と呼ばれる構造です。
✅ アクションプリーツとは?
背中や脇の下に入った折りたたみ式のマチ部分で、腕や肩の動きに合わせて生地が開くことで、可動域を確保する工夫です。
たとえば、身幅がタイトなライダースでも、背面にアクションプリーツが入っていると、腕を前に出す動作がスムーズになります。逆に、どれだけゆったりした身幅でも、アクションプリーツがなければ腕まわりに引っかかりを感じやすくなります。
作業内容|腕の可動域を広げるリサイズ方法
お客様の体型や用途に応じて、kawaremakeではいくつかの方法をご提案しています。
① 脇下へのアクションプリーツ追加
特に腕を前に出す動き(ハンドル操作・デスクワーク・カメラ操作など)を重視される方には、脇下にアクションプリーツを追加する方法があります。
メリット
- 腕を前に出す動作が楽になる
- 外観に大きな変化が出にくい
- 構造的な可動域を確保できる
注意点
ただし、脇下に生地の食い込みがある場合、アクションプリーツのふくらみが干渉し、かえって着心地が悪くなるケースもあります。特に腕を下ろした状態で脇がピッタリくっついてしまうジャケットには、慎重な判断が必要です。
② 身幅を広げる(出し)
身幅を広げることで身体とジャケットの間に余裕を作り、締め付け感を軽減することも可能です。これは「窮屈さ」を和らげる点では効果的ですが、以下の点には注意が必要です。
限界と注意点
- 身幅を出しても、腕の可動域が広がるとは限らない
- 袖ぐり(アームホール)や脇下の形状が変わらなければ、前方への動きは制限される
つまり、「身幅を出せば解決する」という単純な話ではないのが、ライダースジャケットの難しいところなんです。
作業後の印象|ストレスフリーな可動域に
脇下や背中にアクションプリーツを追加したジャケットは、前傾姿勢でもつっぱらず、ストレスのない着用感に変化します。
たとえば、バイクに乗るときにハンドルを握っても、背中や腕の引きつれが軽減され、肩まわりが自然に前に出ます。また、デスクワーク中でも肩の重さを感じにくくなるというお声もいただいています。
写真|After|アクションプリーツで腕が前に出やすくなりました
事例紹介|似たお悩みのケース
これまでにも以下のようなご相談がありました。
- 古着のライダースを購入したが、腕を動かしづらい
- **海外ブランド(Schott・Vansonなど)**のライダースが合わない
- 冬用インナーを着たときだけ窮屈になる
どのケースでも、構造とサイズの両面からの調整を行うことで、動きやすさを実現しています。
最後に|「着心地の改善」は我慢しないでご相談ください
ライダースジャケットは、見た目の格好良さだけでなく、「動きやすさ」「着心地」があってこそ、長く愛用できる一着になります。
「気に入っているけど、どうしても窮屈」「買ったけどあまり着なくなってしまった」など、そんなお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
ジャケットの構造や状態をしっかり拝見したうえで、無理のない調整をご提案させていただきます。
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