レザーライダースジャケットの正面写真。袖や身頃に経年変化によるシワが見られる。

【リサイズ相談室】身幅はそのまま、二の腕だけ細くできる?

2025年8月30日
Category:革ジャンリサイズ

「袖だけ細くできませんか?」というご相談にお応えします

レザージャケットのリサイズを検討されている方から、よくこんなご相談をいただきます。

「全体のサイズ感はちょうど良いのですが、二の腕だけ少し太く感じて…袖幅だけ細くできませんか?」

結論からお伝えすると、ジャケットの状態や構造にもよりますが、1〜2cm程度の微調整であれば対応できる場合もあります

ただし、そこにはいくつかの注意点があります。とくにレザー素材の場合は、布帛(ふはく:一般的な布地)とは違い、革の厚みやハリがあるため、大きく形を変えるリサイズは慎重に考える必要があるのです。

今回は、「袖だけ細くしたい」というご希望に対して、なぜ慎重な判断が必要なのか、またどんな調整方法がおすすめなのかをご紹介します。


革は厚みがあるからこそ、「ちょっとだけ」が難しい

レザーは、伸縮性の少ない素材です。そのため、たとえば袖幅をピンポイントで細くしようとすると、意外なところに影響が出てしまうことがあります。

中でも大きなポイントが「径(けい)」、つまりアームホールの円周の大きさです。

たとえばこんなケースを考えてみましょう

  • 袖の付け根(アームホール)のサイズはそのまま
  • 袖の幅だけをぐっと細くする

このようにすると、アームホールから袖にかけてのつながりのカーブが急になってしまい、不自然なシワが寄ったり、突っ張ったような着心地になったりすることがあります。

また、袖だけを細くした場合、身幅とのバランスが崩れてしまうこともあるのです。


部分的な調整は“セット”で考えるのがベター

レザージャケットのリサイズは、「袖幅だけ」「身幅だけ」といったピンポイントの調整も可能ではありますが、仕上がりの美しさや着心地を考えると、

  • 袖幅を詰めるなら、身幅も少し調整
  • 身幅を詰めるなら、袖幅もバランスを取る

というように、全体のバランスを見ながら“セット”での調整をおすすめしています。

もちろん、どうしても「この部分だけ気になる」というご希望があれば、それに合わせてできる限り自然な仕上がりになるよう工夫をいたします。ただ、革の特性上、過度な変化を加えることで他のパーツとのバランスが崩れやすくなるため、仕上がりのイメージを一緒にすり合わせながら、調整範囲をご提案しています。

リサイズ前のレザージャケット。袖と身幅にゆとりがあり、全体的に丸みを帯びたシルエット。
Before|袖幅・身幅ともにゆとりがあり、全体が少し丸く見える印象です。
リサイズ後のレザージャケット。袖と身幅が詰まり、シルエットが引き締まって見える。
After|袖と身幅をバランスよく詰めることで、スッキリと引き締まった印象に。

微調整が叶える“自然な変化”

たとえば、1〜2cmの袖幅の調整であれば、シルエットに大きな影響を与えず、着用時の印象を少しだけ引き締めることが可能です。

特に「ジャケット全体のサイズ感は気に入っているけど、鏡で見ると二の腕がやや太く見える…」という方にとって、この“ほんの少し”の調整が効果的です。

ただし、過度に細くしすぎてしまうと、腕を動かしたときにレザーが引っ張られてしまい、結果的に着づらくなってしまう可能性も。
そのため、見た目と着心地のバランスを大切にしながら進めていきます。


まとめ|「細くしたい」は叶う。でも“ちょうどよく”がいちばん

レザージャケットは、見た目の存在感と同時に、長く付き合っていける着心地も大切です。
「二の腕を細くしたい」というご希望も、ほんの少しの調整で印象を変えることは可能ですが、素材や構造の特性をふまえたアプローチが必要です。

ピンポイントでの詰めにこだわるよりも、全体のバランスを見ながら、自然に馴染むようなリサイズを心がけることで、見た目にも着心地にも納得の仕上がりに近づきます。

「この部分だけ気になるかも…」そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
写真でのご相談も受け付けていますので、お悩みのジャケットがありましたら、お手元にある状態をお見せいただければと思います。

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