袖丈を12cm詰め、袖口幅を2cm細くした袖口とカットした革パーツ(モノクロ)

レザージャケットの袖丈を大きく詰める時は袖口幅も要チェック|失敗しない調整方法

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袖丈を大きく詰めるときは、袖口幅にも注意が必要です

レザージャケットの袖丈(そでたけ)詰めは、サイズ調整の中でもご依頼の多い作業です。特に「長すぎて手が隠れてしまう」「着丈はちょうど良いのに袖だけ長い」という場合、袖丈を数センチ〜数十センチ詰めることで印象が大きく変わります。
しかし、詰める距離が長いほど注意すべきポイントがあります。それが袖口幅(そでぐちはば)=袖口まわりの幅のバランスです。


袖丈を詰めると起こる「袖口のアンバランス」

袖丈12cm詰め後の革パーツと裏地パーツ
袖丈を12cm詰めた状態。大きく詰めた場合は、袖幅の調整も行うことでシルエットが整います。

袖は手首に向かって少しずつ細くなるテーパー形状になっています。
元のデザインは「肩から手首までの距離」に合わせて袖口幅も設計されているため、丈を大きく詰めると、本来はもっと細い位置が手首部分にくることになります。

その結果、

  • 手首周りが太く見える
  • 袖口がだぶつく
  • 全体のシルエットが重く見える

といったバランス崩れが起きやすくなります。


袖口幅を整えて自然なラインに

袖幅を2cm詰めた革パーツ
袖幅を2cm詰め、最適なフィット感になるよう調整しました。

こうした場合は、袖丈詰めと同時に袖口幅を詰める(絞る)ことで、本来のシャープなラインを再現できます。
方法としては、袖全体を脇下から袖口にかけて細くする「筒詰め」や、袖口部分だけを絞る調整など、デザインや構造に応じて選びます。


詰める距離の目安

経験上、袖丈を3cm前後まで詰める場合は袖口幅の調整は不要なこともありますが、5cm以上詰める場合は袖口幅も含めて検討するのがおすすめです。
もちろん、ジャケットの元デザインや着用スタイルによって最適な方法は異なります。


まとめ

袖丈詰めは距離が長くなるほど、袖口幅の見直しが自然な仕上がりに直結します。せっかく丈を整えても、袖口が太く見えてしまってはもったいないものです。
当店では、丈詰めと袖口幅詰めをセットでご提案し、バランスの良いシルエットに仕上げます。まずは現物を見ながら、一番きれいに見える方法をご案内しますのでお気軽にご相談ください。

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