レザージャケットの身幅がきつく、前を閉めると圧迫感があるということで、サイズアップのご依頼をいただきました。さらに今回は、お客様よりご指定いただいたワッペンへの付け替えも同時に行っています。

サイズ調整については、両脇にマチを加える方法を採用。既存の革と相性の良い、少し色味の異なる黒革を使用することで、コントラストがさりげないアクセントとなる仕様に仕上げました。光の当たり方や角度によって、革の質感の違いがほどよく表れ、既製品にはない個性が感じられます。

内側のキルティング裏地も、身頃・袖ともにサイズアップに合わせて展開。着心地を損なわないよう丁寧に縫製を行い、着用時のストレスを軽減しています。

デザイン性の高いワッペンが多く使われたジャケットでしたが、ご指定のものにすべて付け替え、位置・角度も含めてバランス良く配置し直しました。リメイクとリサイズを組み合わせることで、これからも長く着ていただける一着に生まれ変わりました。