<マルジェラ>ライダースジャケットの身幅補正。バスト〜裾出しを行いました。

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比較的ソフトな革を使用したマルジェラのライダースジャケット。

左右7㎝ずつ、脇下から裾まで均等に革を足して、合計14㎝のサイズアップを行いました。

革はお色目や質感のなるべく近い素材感を選んで使用しました。

作業工程ごとに解説していきます。

革と裏地の解き作業

革を足していく部分を、必要な部分のみを解き準備をします。
裏地にも生地を足していくので、同じように解いておきます。

後から解れてくることがないよう、しっかりと糸始末も行います。

足していく革の準備

型紙でサイズを合わせて、革を裁断します。

使用する革は、同じ黒でもコントラストや質感など若干の差が出てしまうこともあります。

縫製

左右の身頃

革の縫い合わせは、ミシン目(ピッチ)をオリジナルと合わせて目が荒くなりすぎたり、逆に細かくなりすぎたりしないよう調整します。

身頃の裏地

裏地が伸びてしまって生地が余っている場合を除いて、裏地も同様に生地を足していきます。

裾部分の切り替えにも同じように革を足していきます。

切り替えが入っていないタイプのジャケットは、切り込みを入れて縫い代を付けて革を足します。

袖を通した際、内側となる部分に通常は三角形に革を足します。

三角形の頂点の部分が綺麗に出るかどうかが、仕上がりを左右します。

裏地も同様の作業になります。

袖の裏地

針の太さや押さえの種類など、裏地専用に調整したミシンを使い、袖の裏地に生地を足します。

身頃と袖の縫合

元の縫い代の針穴が出ないように調整しながら、開いた両脇を腕ミシンで縫い合わせます。

裏地も同様です。