ルイスレザーのライトニングは、左右2本ずつのベルトが走るため、
ベルトを移設した際のベルト跡の問題が出てきます。

また、どの修理でも言えることですが必ずリスクを伴います。

フロントジップタイプの着丈詰めは、
ジップを必ず外す工程が入るため、
抵抗がある方にはあまりお勧めしません。

今回は、4㎝着丈をお詰めすることを仮定して
ルイスレザー ライトニングの着丈詰めにおいての注意点を
修理専門店の視点からの記事として残しておきたいと思います。

フロントの仕上がり

着丈4㎝詰めることを仮定します。

ウエスト左右2本ずつのベルトは
バックルが縫われている部分を根本から外し、
上に移設いたします。

お詰めする距離によっては下部分のみを外し、
上まで持ち上げも可能です。(ベルト上下が逆になる)

その際、外した部分の針穴が4㎝上げて
どの位置にくるかがポイントになりますが、
4㎝ですと、元の針穴が表から見える位置にきます。

表から見える部分を補色して、
なるべく目立たないように加工することは可能ですが、
完全に跡を消すことはできません。

フロントジップは外す

ライトニングに限らずフロントジッパータイプ全般として、
ジップを一度すべて外し、ジップを上部でお詰めしてしてから、
丈詰め後に再度縫い合わせいたします。(ほぼファスナー交換と同じ工程です)

裏面の縫製部分が若干針穴に乗らない可能性があります。

バックの仕上がり

ここからがライトニング、オリジナルの着丈詰め方法になります。

バックの仕上がりの違和感を減らすことが目的です。

  1. ジャケット後ろ側のパーツを丸ごと外す
  2. 4㎝丈詰め
  3. 外したパーツを縫い合わせて元に戻す

詰め幅が少ないければそこまでする必要はないかもしれませんが、
後ろのパーツが小さくなりすぎてしまうのが気になる方は、
その旨をお伝えください。

こちらの独断だけでは、お決めできないので
打ち合わせしていきましょう。

お問い合わせ、お待ちしています。