Schottライダースの脇下にある、前後身頃の切り替え部分。縫製ラインが後ろ側に寄っている構造。

ライダースジャケットの身幅詰め|詰めすぎ注意?限界幅と対処法を解説

2025年8月29日
Category:革ジャンリサイズ

はじめに:定番ライダースを、よりフィットさせたい

Lewis Leathers(ルイスレザーズ)のCYCLONE(サイクロン)やLIGHTNING(ライトニング)、Schott(ショット)の613・618など、ライダースジャケットの定番モデルは、その完成されたデザインと存在感で根強い人気を誇っています。

ただ一方で、「見た目は気に入っているけれど、身幅が少し大きく感じる…」といったサイズ感のお悩みもよく寄せられます。

特に海外サイズのモデルは、日本人の体型にはややゆとりがある設計になっていることが多く、リサイズをご希望されるケースが少なくありません。

今回は、こうした定番ライダースにおける“身幅詰めの限界”と、その先の対処法について詳しくご紹介します。


作業前の状態:脇下の切り替えが後ろにある構造

Lewis LeathersやSchottの定番モデルには共通した特徴があります。それが、脇下(アームホール)の切り替えが後ろ寄りにある構造です。

この縫製ラインは、立体的なシルエットを生むための工夫でもあり、着たときの迫力やタフな雰囲気にもつながっています。

しかし、リサイズ作業の視点で見ると、この位置関係が作業範囲を制限する要因にもなります。

Schottライダースジャケットの脇下構造。切り替えが背面寄りに配置されている様子。
Schott|脇下の切り替えが後ろ寄りにあり、自然な詰め幅に制限が出やすい構造です。

詰められる限界幅:片側1cm(合計2cm)前後が目安

こうした構造のライダースにおいて、**脇下ラインをベースに自然に詰められるのは、片側1cm(合計2cm前後)**が限界です。

この幅を超えて無理に詰めてしまうと、次のような問題が生じます:

  • 脇下に段差ができてしまう(不自然なたるみやシワ)
  • アームホールとのバランスが崩れる(動かしにくくなる)
  • シルエットや可動域に悪影響が出る

このように、構造的な制約から、大幅な身幅詰めには向かない設計であることが多いです。


裾幅はやや多めに調整できる場合も

なお、裾幅単体で見れば、2cm以上詰められるケースもあります。

これは裾まわりの構造が比較的シンプルなためで、アームホールほどの複雑さがないからです。

ただし、裾だけを大きく詰めると「逆三角形の不自然なシルエット」になりやすいため、全体のバランスを見ながら慎重に調整する必要があります。


大きく詰めたい場合は、こちらの方法になります

対処法:脇下中心に切り込みを入れて立体調整

「どうしてももっと細くしたい」という場合、当店では脇下中心に切り込みを入れて、立体的に再構築する方法をご提案しています。

この方法では、従来の縫い目に沿った調整ではなく、脇下の構造自体を分割・再構成することで、段差を防ぎつつ自然なシルエットを維持できます。

✂️ 工夫ポイント|脇下のラインを独立して再形成することで、ツッパリやシワを防止
📐 アームホールとの関係性を保ち、快適な可動域も確保

この方法であれば、通常の限界幅を超えた調整も可能になります。

ただし、作業工程が大がかりになるため、

  • ジャケットの構造(ライニングやパッドの有無)
  • 革の厚みや硬さ
  • 元の縫製ラインの状態

などによっては対応が難しいケースもあります。あらかじめ状態を拝見したうえでのご案内となりますので、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ:定番ライダースこそ、自然なリサイズを

Lewis LeathersやSchottの定番モデルは、完成度の高いパターン設計と存在感ある佇まいが魅力。そのため、リサイズ時にも「どこまで詰めるか」の見極めが非常に重要です。

  • 基本の限界幅は左右合計2cm前後
  • 裾幅はやや調整可能だが、全体のシルエット重視
  • 大きく詰めたい場合は、脇下中心の切り込みによる立体調整

サイズがフィットすることで、ライダースの魅力はさらに引き立ちます。無理のない方法で、自然なフィット感を手に入れてみませんか?


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