はじめに:定番ライダースを、よりフィットさせたい
Lewis Leathers(ルイスレザーズ)のCYCLONE(サイクロン)やLIGHTNING(ライトニング)、Schott(ショット)の613・618など、ライダースジャケットの定番モデルは、その完成されたデザインと存在感で根強い人気を誇っています。
ただ一方で、「見た目は気に入っているけれど、身幅が少し大きく感じる…」といったサイズ感のお悩みもよく寄せられます。
特に海外サイズのモデルは、日本人の体型にはややゆとりがある設計になっていることが多く、リサイズをご希望されるケースが少なくありません。
今回は、こうした定番ライダースにおける“身幅詰めの限界”と、その先の対処法について詳しくご紹介します。
作業前の状態:脇下の切り替えが後ろにある構造
Lewis LeathersやSchottの定番モデルには共通した特徴があります。それが、脇下(アームホール)の切り替えが後ろ寄りにある構造です。

この縫製ラインは、立体的なシルエットを生むための工夫でもあり、着たときの迫力やタフな雰囲気にもつながっています。
しかし、リサイズ作業の視点で見ると、この位置関係が作業範囲を制限する要因にもなります。

詰められる限界幅:片側1cm(合計2cm)前後が目安
こうした構造のライダースにおいて、**脇下ラインをベースに自然に詰められるのは、片側1cm(合計2cm前後)**が限界です。
この幅を超えて無理に詰めてしまうと、次のような問題が生じます:
- 脇下に段差ができてしまう(不自然なたるみやシワ)
- アームホールとのバランスが崩れる(動かしにくくなる)
- シルエットや可動域に悪影響が出る


このように、構造的な制約から、大幅な身幅詰めには向かない設計であることが多いです。
裾幅はやや多めに調整できる場合も
なお、裾幅単体で見れば、2cm以上詰められるケースもあります。
これは裾まわりの構造が比較的シンプルなためで、アームホールほどの複雑さがないからです。
ただし、裾だけを大きく詰めると「逆三角形の不自然なシルエット」になりやすいため、全体のバランスを見ながら慎重に調整する必要があります。
大きく詰めたい場合は、こちらの方法になります
対処法:脇下中心に切り込みを入れて立体調整
「どうしてももっと細くしたい」という場合、当店では脇下中心に切り込みを入れて、立体的に再構築する方法をご提案しています。
この方法では、従来の縫い目に沿った調整ではなく、脇下の構造自体を分割・再構成することで、段差を防ぎつつ自然なシルエットを維持できます。
✂️ 工夫ポイント|脇下のラインを独立して再形成することで、ツッパリやシワを防止
📐 アームホールとの関係性を保ち、快適な可動域も確保
この方法であれば、通常の限界幅を超えた調整も可能になります。
ただし、作業工程が大がかりになるため、
- ジャケットの構造(ライニングやパッドの有無)
- 革の厚みや硬さ
- 元の縫製ラインの状態
などによっては対応が難しいケースもあります。あらかじめ状態を拝見したうえでのご案内となりますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ:定番ライダースこそ、自然なリサイズを
Lewis LeathersやSchottの定番モデルは、完成度の高いパターン設計と存在感ある佇まいが魅力。そのため、リサイズ時にも「どこまで詰めるか」の見極めが非常に重要です。
- 基本の限界幅は左右合計2cm前後
- 裾幅はやや調整可能だが、全体のシルエット重視
- 大きく詰めたい場合は、脇下中心の切り込みによる立体調整
サイズがフィットすることで、ライダースの魅力はさらに引き立ちます。無理のない方法で、自然なフィット感を手に入れてみませんか?
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