ダブルライダースとは
前立てがダブルになっているタイプのライダースジャケット。
ジップが斜めに付いており、基本的には前見頃が重なるものが多いです。
ウエストにベルトが付いているのもダブルライダースの一つの特徴となっています。
あえて手間をかける
レザージャケットのジップは、主に二段階のミシンでの縫製により構成されています。
その二つを「地縫い」と「ステッチ」と呼んでいます。
ステッチという言葉は耳馴染みがあるという方も多いのではないかと思いますが、
地縫いとは一体どんな意味なのでしょうか。
平たく言いますと、ステッチは表から見える部分の縫い目で、地縫いは表からは隠れて見えない部分の縫い目になります。
地縫いの工程は、省略しても表面的には大きな変化はないかもしれません。
ですが、この地縫いには大きな意味があるのです。
地縫いの工程を省略していきなりステッチをかけてしまうと、
ジップを挟んでいる上下の革がズレやすくなってしまうので、
綺麗にまとまりません。
工程を惜しまずにファスナー交換させていただきます。
また、それに伴いまして上部に付いているホック類を外さないと縫えませんので、
一度外し、弊社にストックしているパーツにて代替対応させていただきますのでご了承ください。
針穴が見えるリスクについて
ファスナー交換において針穴が残るリスクは避けて通れません。
一般的なダブルのライダースジャケットは、折られている下襟部分は裏側にあたります。
ミシンは表を見てかけるので、特に裏側に針穴が残るリスクはありますが、
そのリスクを最小限にするという意味でも地縫いを行います。
レザージャケットの中でも全てが同じように縫われているわけではなく、
中には地縫いされていないタイプの物も多く存在しています。
作業を行う上で、起こり得ることは事前にお伝えいたしますので、
他にも気になる事がある方は、お気軽にお問い合わせください。
少しマニアックな事でもすべて職人がお答えいたします。