
革ジャンを長く着るためのメンテナンス・保管方法
お気に入りの革ジャンをできるだけ長く愛用するためには、日々のお手入れと適切な保管がとても大切です。
革はデリケートな素材で、湿気や乾燥、摩擦などの影響を受けやすいため、少しの工夫やケアを重ねることで、5年、10年と美しい状態を保つことが可能です。
今回は、革ジャンを長く楽しむために知っておきたい日常メンテナンスの基本と保管のコツを、実例を交えながらご紹介します。
革は“呼吸する素材”|日常のケアがカギ
革は天然素材のため、空気中の水分を吸ったり吐いたりしながら呼吸しています。そのため、湿気がこもったまま放置するとカビや変色の原因になります。
▷ 着用後は陰干しを
一日着用したあとは、すぐにクローゼットにしまわず、風通しの良い場所で数時間陰干しして湿気を飛ばしましょう。これだけでもカビ予防に大きな効果があります。
スエードジャケットにも共通するケアの基本
スムースレザーに限らず、スエード(起毛革)のジャケットでも、基本のケアは同じです。とくにスエードは繊細な素材のため、専用ブラシでのブラッシングや湿度管理が非常に重要です。
以下の記事では、スエードジャケットを長持ちさせるためのケア方法を詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
👉 スエードジャケットの風合いを守る|プロが教える日常ケアの基本
ポイントまとめ:
- 通気性の良い場所での陰干し
- 毛並みを整えるための定期的なブラッシング
- 不織布カバーと除湿剤を併用した保管
雨に濡れたときは焦らず“自然乾燥”が鉄則
革ジャンが雨に濡れてしまったとき、ついドライヤーやヒーターで乾かしたくなりますが、これは革の硬化やひび割れの原因になります。
以下の記事では、正しい乾かし方とアフターケアを詳しく解説しています。
👉 雨に濡れた革ジャンの正しい乾かし方|硬化・型崩れを防ぐための実践ガイド
基本ステップ:
- タオルで軽く水分を吸い取る
- 直射日光を避け、陰干しで自然乾燥
- 乾いた後はレザー用クリームで保湿
- 型崩れを防ぐため厚みのあるハンガーを使用
急がず、革に負担をかけないことが何より大切です。
月に1回の保湿ケアでひび割れ防止
乾燥は革にとって大敵。月に1回程度の保湿ケアで、表面のしなやかさやツヤを保つことができます。
【保湿ケアの手順】
- 表面のホコリをやさしくブラッシング
- 無色のレザークリームを布に少量とり、全体に薄く塗り広げる
- 数分置いたのち、別の乾いた布で余分なクリームを拭き取る
色つきのクリームは色ムラの原因になることもあるため、最初は無色タイプを使うのがおすすめです。
保管時の3つのポイント|通気・湿気・型崩れ対策
春夏のオフシーズンなど、長期間着用しないときの保管にも注意が必要です。
【保管のコツ】
- 湿気がこもらないよう、クローゼット内に除湿剤を設置
- ビニールではなく、不織布カバーを使用して通気性を確保
- 肩にフィットする厚みのあるハンガーで型崩れを防止
スエードジャケットと同様に、保管前には軽くブラッシングし、湿気を飛ばしておくことも大切です。
再掲:
👉 スエードジャケットの風合いを守る|プロが教える日常ケアの基本
やってはいけないNGメンテナンス
ついやってしまいがちですが、以下の行為は革ジャンの劣化につながります。
- 革に直接アルコール・洗剤を使用する
- ドライヤーやストーブなどで急速に乾かす
- 湿った状態で密閉保存する
- 一般のクリーニング店に出す(※革専門でない場合は要注意)
迷ったときは、自己判断せず専門店に相談しましょう。
まとめ|革ジャンは“育てる楽しみ”があるアイテム
革ジャンは、着れば着るほど風合いが変化し、唯一無二の存在に育っていきます。その一方で、ケアを怠ると硬化や色落ち、ダメージが進行してしまうことも。
毎日のちょっとした気配りと、定期的な保湿・点検、そして適切な保管方法が、長く快適に革ジャンを楽しむためのポイントです。
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