レザージャケットの“内側”から快適さを整える
はじめに|裏地の交換、検討したことありますか?
レザージャケットを長く愛用していると、表革に比べて見落とされがちなのが「裏地(ライニング)」の劣化です。
擦れや破れ、汗ジミ、あるいはベタつきなどが生じることで、着心地が損なわれてしまいます。
kawaremake(カワリメイク) では、裏地の全面交換にも対応しており、お客様のジャケットのスタイルや使用目的に応じて、素材を選定しています。
今回は、実際の修理事例でもよく使用されている3つの裏地素材をご紹介。
それぞれの特徴や印象の違いを見ながら、ジャケットの「中身」もこだわってみませんか?
キュプラ(Cupro/キュプラ)|さらっとした肌触りと通気性


キュプラ(Cupro)は、コットンの種のまわりの繊維から作られる再生繊維で、高級スーツやドレスにも使用される上質な裏地素材です。
kawaremake(カワリメイク) では、基本的に常時ストックがあり、スムーズな対応が可能です。
キュプラの特長:
- 通気性・放湿性に優れ、ムレにくい
- 滑らかで、腕通りが非常にスムーズ
- 静電気が起きにくく、快適な着用感
無地でシンプルなため、どんなレザージャケットにも合わせやすく、着心地を重視する方に特におすすめの素材です。
ハリスツイード(Harris Tweed/ハリスツイード)|暖かさと風合いをプラス


ハリスツイードはスコットランド製の高品質ウールツイードで、重厚感と保温性が魅力の素材です。
kawaremake(カワリメイク) では、ストックしておらず、お客様のご希望に応じて取り寄せ対応となります。
そのため、通常よりも納期がかかる可能性がある点、あらかじめご了承ください。
ハリスツイードの特長:
- 冬でも暖かい高い保温性
- クラシックな雰囲気を加える風合い
- 摩耗にも強く、長く使える耐久性
特に冬用の厚手ジャケットやクラシックスタイルとの相性が良く、暖かさと個性を求める方におすすめです。
コットン(Cotton/コットン)|ヴィンテージ感と実用性を両立



A-2などのフライトジャケットやヴィンテージレザーに多く見られるのが、コットン裏地です。
当時の風合いを再現するには最適の素材ですが、ハリスツイード同様、kawaremake(カワリメイク)では取り寄せ対応となります。
ご希望の生地や色味によっては、納期に余裕をいただくことがございます。
コットン裏地の特長:
- 通気性が高く、春〜秋の着用に最適
- 自然素材ならではの柔らかな風合い
- 経年変化も楽しめ、愛着が増す素材
ただし、摩耗にはやや弱いため、補強を施しながら仕立て直すケースが多いです。
「当時の雰囲気を損ねずに復元したい」という方におすすめの裏地です。
まとめ|裏地の素材で、着心地も雰囲気も変わります
裏地は表から見えにくい部分ですが、毎回袖を通すたびに体に触れる、非常に重要なパーツです。
今回ご紹介した3つの素材には、それぞれ異なる特長があります。
素材 | 特徴 | ストック状況 |
---|---|---|
キュプラ | 滑らかで通気性◎ | ◎(常時ストック) |
ハリスツイード | 保温性・風合い◎ | △(取り寄せ) |
コットン | ヴィンテージ再現◎ | △(取り寄せ) |
裏地の選択ひとつで、ジャケットの印象や着心地は大きく変化します。
「見えないからこそ、自分だけのこだわりを」と考える方に、裏地交換はおすすめのリペアです。
まずはお気軽にご相談ください
「裏地が擦れてきた」「袖通しが悪い」「もっと暖かくしたい」など、裏地に関するお悩みは、素材の選定からご提案いたします。
キュプラでのスピード対応はもちろん、ハリスツイードやコットンをご希望の場合も、生地のご提案から取り寄せ対応まで丁寧に進めます。
まずはジャケットの状態を拝見させていただけるとスムーズです。
お気軽にご相談ください。