レザージャケットのリサイズでご相談の多い箇所のひとつが「着丈」です。特に、がっしりとした作りのライダースは、着丈の長さによって全体の印象が重く見えてしまうこともあります。
今回は、Schott(ショット)のシングルライダースの着丈を10cm短くリサイズした事例をご紹介いたします。
Before|やや長めの着丈で重たく見えていた

こちらがご依頼前の状態です。Schottらしい無骨でタフな雰囲気の一着。シングルライダースならではのシンプルさが際立つデザインですが、着丈がやや長めなため、スタイリングによっては全体の重心が下がり、やや重たい印象になっていました。
カット後のパーツ|裾を10cm分短縮

リサイズでは、裾を一度解体し、全体のバランスを見ながら慎重に10cmカット。元のステッチや縫製仕様を丁寧に再現しながら、自然な仕上がりになるよう心がけました。
写真はカット後の裾パーツ。一見シンプルな作業に見えても、革の質感や伸縮具合を見極める繊細な工程が求められます。
After|すっきりとしたシルエットに生まれ変わり

こちらがリサイズ後の完成写真です。着丈が10cm短くなることで、全体の重心が上がり、よりすっきりとした印象に仕上がりました。シンプルなデザインが際立ち、タウンユースにも合わせやすいバランスになっています。
お客様からも、以下のような嬉しいお声をいただきました。
お世話になっております。
本日受け取りました。
非常に綺麗な仕上がりで満足しております。ご依頼して本当に良かったです。
また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。
この度は誠にありがとうございました。
着丈リサイズの注意点と事例紹介
着丈の詰め作業では、見た目のバランスはもちろん、ジップの長さやポケットの位置など、元のデザインとの整合性を保つ必要があります。
今回は10cmのリサイズでしたが、ジャケットのデザインや仕様によって、適切なカット量や仕上げ方法は変わってきます。
- ジッパーの開閉時の張り具合
- 裾のラインや厚みの再現
- 元の印象を損なわない仕上げ
こうした細やかな調整を行うことで、「ただ短くしただけ」に見えない自然な仕上がりを目指しています。
ご相談はお気軽にどうぞ
レザージャケットは、ちょっとしたリサイズで大きく印象が変わります。「なんとなく着づらい」「もう少し軽やかに見せたい」と感じている方、ぜひ一度ご相談ください。
お客様のスタイルやご要望に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。お手持ちの一着を、もっと愛着の湧く一着へ。お気軽にご相談をお待ちしております。