仕事道具 〜時を超えて〜

私たちの仕事道具

半世紀以上前、私の祖父がゴム合羽を作る工場から始まり、その後縫製工場を営んでいた時代から、時を超えて使い続けられている道具達です。

私たちは日々、その歴史を感じながら仕事をしています。

自分が使いやすいよう、切ったり削ったりしてカスタマイズしながら、正に体の一部として一生使っていく物です。

今日はその中でも使用頻度の高い、スタメン達をご紹介いたします。

1.カッター

日本が誇るOLFA社のオールステンレス製カッターです。このカッターで基本的に何でも切ります。主に革、裏地などを裁断しています。小回りが効いてとても使いやすいです。黒刃使用。切れ味抜群です。

少しでも切れ味が悪いと感じたら、直ぐに折って新しい刃を出します。

革包丁は使用しません。

2.目打ち

3種類の目打ちを使い分けています。それぞれ先端をヤスリで削り、カスタマイズさせています。

修理では、どうしても糸を解くことに時間がかかります。品物によって使い分け、スピーディに且つ正確さを追求しています。

製品をミシンで縫う際に品物をいせ込んだり、印を付けたり、狭い範囲に塗料を塗る際など様々な場面で使用します。

3.ローラー

かなり使い込まれていて、経年変化しています。たまに油を差しながら、大切に使っています。ミシンで縫う際、品物はなるべく平らな方が縫いやすいです。圧力をかけて段差をなくしたり潰したい時に使用します。革の落としを貼ってグリップ力がアップ。

4.筆

主にゴム糊を塗る際に使用します。祖母の名「きよ子」と書かれている物もあります。歴史を感じます。

5.クリップ

製品を縫う際、ポイントがずれないように止めておきます。なくてはならない必需品。

6.文鎮

革や裏地の裁断では、少しの誤差で仕上がりに影響が出ます。ミリ単位でのシビアな裁断になるので、しっかりと固定します。

他にも紹介しきれないほど道具はたくさんありますが、今日は6点をピックアップいたしました。

歴史を感じて。

先代が残してくれたものの一つがこの道具達になります。

「魂が宿ったお客様のお品物」を「魂が宿った道具達」で、その歴史を繋げていける手助けができたらというのが、心からの想いです。

どんなリメイク・修理でもまずはご相談ください。

製作風景などはYouTubeにてご覧いただけます。

ご覧になってみてください。