レザージャケットの裏地を身幅詰めした際に出た断ち落としパーツ

サイズ直しで「裏地を詰めない」とどうなる?

2025年8月17日
Category:革ジャンリサイズ

〜中古・ヴィンテージのレザージャケットに潜む違和感の正体〜

はじめに|サイズは合ってるのに、なぜか着心地が悪い…

中古やヴィンテージ、あるいはオークションで手に入れたレザージャケット。
見た目も状態も良く、「サイズも合ってるはずなのに、なぜか着心地が悪い…」というお声をよくいただきます。

その違和感、もしかすると過去に行われた“サイズ直し”の影響かもしれません
特に多いのが、「表地だけが詰められ、裏地がそのままになっているケース」。一見きれいに見えても、着てみると動きにくさやモタつきが出てしまう原因となります。

私たちkawaremakeでは、こうしたトラブルを未然に防ぐため、袖丈詰め・肩幅詰め・身幅詰めなど、すべてのリサイズ作業において裏地も一緒にお詰めすることを基本方針としています。
見た目だけでなく、着た瞬間の“心地よさ”まで含めたリサイズを行うことで、長く快適に着られる一着へと仕立て直します。

今回は、サイズ直しの際に裏地も調整するべき理由について、実際のトラブル例やその防ぎ方とあわせて解説いたします。


レザージャケットの構造と、裏地の役割とは?

レザージャケットは、表地(レザー)と裏地(ライニング)で構成されています。
裏地には以下のような役割があります。

  • 肌ざわりの向上(滑りを良くして着脱しやすくする)
  • 表地の保護(摩擦や汗から守る)
  • 形を保つ補強的な役割
  • 内ポケットの縫製土台となる構造的な役割

つまり、裏地はただの「内側の布」ではなく、着心地や耐久性に直結する大切なパーツです。
そのため、リサイズ時には表地と裏地をセットで調整することがとても重要になります。


裏地を詰めずにサイズ直しをした場合、何が起きる?

中古やヴィンテージのジャケットの中には、過去にサイズ直しが行われたものも多くありますが、裏地まで丁寧に詰められていないケースが意外と少なくありません。
このような状態では、以下のような問題が起こりやすくなります。

① 中で裏地が余ってモタつく

表地だけを詰めた結果、裏地が中で余ってしまい、たるみやシワができる状態に。
特に袖や背中、脇まわりなど、動きが多い部分で布が遊ぶような感覚が生じ、動くたびに不快感が出やすくなります

② 着心地にツレ感(引っ張られる感覚)が出る

裏地と表地のバランスが取れていないと、身体を動かしたときにツレ感(つっぱり)や引っかかりが発生します。
特に腕の上げ下げや、ジャケットを脱ぐときなどに明確な違和感として現れやすいです。

レザージャケットの袖裏地を詰めた状態。袖幅を調整し、余分な布を取り除いている
袖幅を詰めた裏地。余分な布を処理し、ツレやモタつきを防ぎます

③ 裏地が破れたり、ほつれたりしやすくなる

裏地と表地がチグハグな状態で着用を続けると、裏地側に余計なテンション(引っ張りや摩擦)がかかり、傷みやすくなります
実際、「着用数回で裏地が裂けてしまった」という例も珍しくありません。


中古・ヴィンテージジャケットは、過去のお直しに注意

一見問題なさそうな中古やヴィンテージのレザージャケットでも、過去にサイズ直しが施されているケースは非常に多くあります

  • 表地だけが詰められている
  • 裏地だけ部分的に補修されている
  • 左右や前後でサイズバランスが異なるお直しがされている

このような場合、見た目ではほとんど分からないこともあり、着てみて初めて違和感を覚えることが多いです。

✅ 中古品は「今のサイズ感+過去の修正歴」をふまえた見直しがおすすめです


表地+裏地をセットでリサイズするメリット

kawaremakeでは、袖丈・肩幅・身幅・着丈など、すべてのサイズ調整において裏地もセットでお詰めすることを基本としています。
これは、「仕上がりの美しさ」だけでなく、「着心地と耐久性」を守るために欠かせない要素です。

レザージャケットの袖丈を詰めた状態。表地と裏地のパーツが揃って取り外されている
袖丈詰めの一例。表地だけでなく裏地も同時にカット・再縫製しています

✔ シルエットが自然で綺麗に仕上がる

裏地を含めて調整することで、着たときに中で生地がたるむことがなく、見た目もすっきり。モタつきや浮き上がりがない、理想的なラインを保てます。

✔ 着心地が格段に向上する

裏地が身体の動きに自然にフィットするようになり、腕の可動域も広がり、快適さが段違いになります。着脱時の引っかかりも軽減されます。

✔ 裏地が傷みにくく、長持ちする

余計な引っ張りがなくなるため、裏地の破れやほつれのリスクが減り、結果として長持ちします。


例外:裏地を詰めなくても問題ない場合は?

もちろん、すべてのケースで裏地調整が必要というわけではありません。
以下のような場合は、裏地を詰めなくても問題がないこともあります。

  • ごく軽度な詰め寸(5mm〜1cm程度)
  • 裏地にゆとりのある特殊な設計
  • 丈詰めなど、裏地と直接関わりが少ない箇所

ただし、どのパターンが該当するかは実物の確認が必須です。お気軽にご相談ください。


まとめ|快適さは“裏側”で決まる

レザージャケットのサイズ直しにおいて、「表地だけ」の調整では見た目は整っても、本当の意味での快適さや耐久性にはつながりません

特に、中古やヴィンテージ品で「なんだかしっくりこない」と感じる場合は、裏地のアンバランスが原因のことが非常に多いです。

私たちkawaremakeでは、袖丈詰め・肩幅詰め・身幅詰めなどのあらゆるサイズ直しにおいて、必ず裏地も一緒に調整し、見た目も着心地も整った“本当に着やすい一着”へと仕立て直します。


ご相談はお気軽にどうぞ

「この違和感、裏地のせいかも?」
「中古で買ったけど、どこか直されている気がする」
といったご不安も、まずはお気軽にご相談ください。

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